武道の「心」を伝え育む -「礼法」再考- 2008年12月7日開催
アレクサンダー・ベネット氏 / Dr.Alexander Bennett
1970年、ニュージーランド、クライストチャーチ生まれ。1987年、交換留学生として初来日。千葉県の高等学校のクラブ活動にて剣道との初めての出会いをきっかけに武道に惹かれ、武士道に深い関心を抱くようになる。以後2度にわたって来日。
1995年、カンタベリー大学卒業後、1995年より5年間、国費留学生として京都大学へ留学。1997年同大学修士課程修了(通信)。2001年、京都大学大学院人間環境学科博士課程修了(博士論文は『武士道の定義と追求』)。2006年、カンタベリー大学博士後期課程に入学し、現在に至る。
この間、2002年から2006年まで、国際日本文化研究センターに助手として勤めながら武道の国際化について研究。2006年から2008年まで、帝京大学専任講師(担当科目「日本の伝統的な身体文化:武道の歴史と発展」など)。現在、国際武道大学非常勤講師(担当科目「世界のスポーツ文化・武道論」)、名古屋外国語大学非常勤講師、大阪体育大学非常勤講師。
世界で初めての英語の剣道雑誌KENDO Worldを2001年から発行。剣道六段、居合道五段、なぎなた四段。第8回剣道世界選手権大会(1991年6月、カナダ・トロント)からニュージーランド代表。
講話
「ニュージーランドの武道家の礼法意識」(PDF 1.3MB)
著書
- 『日本見たまま武道見たまま Japan as I see it: Budo as I see it』日本武道館、2001年
- 『ボクは武士道フリークや!』小学館、2006年
- 『武士のエトスとその歩み:武士道の社会学的考察』思文閣出版、2008年(予定)
共著
- 『公家と武家』思文閣出版、2005年
- 『武道の歴史とその精神』国際武道大学、2008年
論文
- 「武士道の定義と追求」京都大学大学院人間・環境学研究科、博士論文、2001年9月
- 「武士文化の象徴体系-名誉の考察」『日本文化環境論講座紀要』第3号、2001年12月、101‐115頁
- 「武術を通じての武士の宗教的な体験」『社会システム研究』第4号、2001年12月、151‐167頁
- ‘The Importance of “Rei” in Kendo’「剣道における『礼』の重要性」Kendo World Journal, Vol.1 Issue#4, p.67-69, KW Publications, July 2002
- 「なぎなたの国際普及に関する諸問題第一回:精神修養法としての外国人愛好家の認識―特に『礼』に対する理解について」『武道学研究』日本武道学会なぎなた分科会、2004年1月
- 「剣道の黒船-韓国」『日本の教育に武道を:二十一世紀に心技体を鍛える』明治図書、2005年9月、336‐359頁
- 「忘れられた英国剣士」『帝京大学文学部紀要日本文化学』第38号、2007年4月、187‐198頁
その他、著書・共著・論文多数